2013年11月28日木曜日

今日は木曜日。チャリティ・コンサートは明後日です。皆様、どうぞおいで下さい。

さて、個々の作曲家について一言ずつ。

J.S. バッハ
バロック時代の一番有名な作曲家はJ.S.バッハでしょう。ただ、バッハというと、このヨハン・セバスチャン・バッハを指しますが、彼は代々音楽家の家系に生まれました。その為に彼の前にも後にも、バッハという作曲家の名前は見る事が出来ます。祖先と、息子達が有名です。彼が生きた時代では、バッハは最後は流行遅れの作曲家でもあって、今ならば「いけてない・・・」という感じでしょうか。彼よりも好まれたのはテレマンでした。流麗な旋律ラインや、聴きやすさで、大変好まれたようですね。




さて、ヘンデル、モーツァルト、コレッリは良く知られた作曲家ですので、今回登場する珍しい方々について一言。


ラモー、クープラン、ストラデッラです。
ラモー

まず、ラモーとクープランはフランスの作曲家です。このフランソワ・クープランはヴェルサイユ宮殿で華やかに夜な夜な集まりが行われていたというルイ14世が生きていた時代に、ラモーはその後のルイ15世統治時代に活躍しました。この頃のフランスはパリだけが栄えていて、後はすべて田舎という、徹底した中央集権国家。そのフランス宮廷で王宮の音楽家という称号を持ったこの2人は、それだけでも凄い作曲家であったのが分かります。F.クープランはとりわけ、クラヴサン(=チェンバロ)にその世界を広げ、ラモーはオペラに才能を発揮しました。



F.クープラン
今回はそのような2人の作品を取りあげてます。面白い事に(?!)ラモーのクラヴサン曲と、クープランの器楽曲・・・という、何故か逆説的な取りあげ方をしてますが、これはこれで面白い作品です!本当に。
特にクープランの作品は、近代フランスの奏者ポール・バズレール氏が、チェロとピアノ用に編曲したものを、チェロとチェンバロで演奏します。←チャリティ・コンサートならではのラインアップです!






さて、ストラデッラですが・・・彼はイタリア17世紀中頃の作曲家で、作曲手腕は凄かったのですけど、かなり奔放なひとだったようで、ボローニャで腕を磨いた後、 ローマに行ったけれどもカトリック教会のお金を使い込んだためヴェネツィアに逃げ、ほとぼりが冷めた頃、ローマに舞い戻るけれど、今度は女癖が悪く、追われて、再びヴェネツィアへ。そこで、ある貴族の愛人の音楽教師になり平静に暮らすかと思いきや、その方とも良い仲になってしまい、貴族の雇った暗殺者に追われるはめに。(自業自得ともいうけれど)
まんまとジェノバへ逃げ果せたものの、懲りずに女遊びをはじめた所、追って来た暗殺者達に取り押さえられ、刺し殺されてしまったという、なんともな方でした。
A.ストラデッラ


とはいえ、彼は、コレッリに影響を与えた素晴らしい作曲家です。また、今回歌われる「憐れみを、主よ」という作品は、教会ソナタの中に、おさめられている絶品な曲です。

明日は、何を書きましょうかね。
つづく

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