2013年11月30日土曜日

いよいよ今日の夜に演奏会開演です。

ブログを見直していましたら、1曲全く触れてないものがあったので、最後にここに書いておきましょう。

彼の幼少期の肖像画
A. モーツァルトの作品です
これはKv14で、彼がわずか8歳の時に作曲した楽曲です。びっくりですね。神童とは、やはり、こういう人をさすのでしょう。

パリ、ロンドン旅行の際に書かれたもので、この時代のパリはまだまだチェンバロ(=クラヴサン)が好まれていた時代でした。同じ時期、イタリアではすでにフォルテもピアノも出るチェンバロとして、現在のピアノの初期の形が出来て、このフォルテピアノにもっぱら人気は移っていってたわけですが、フランスでこの時期、好まれたヴァイオリンやチェロの助奏付きチェンバロ・ソナタが多くあり、それをしったのでしょう。モーツァルトはその形式にのっとった作品を数曲書いたのです。

その後は、ピアノの為に書いたものが徐々に多くなり、チェンバロは遠く忘れ去られていってしまいます。

そのような作品は、現在あまり演奏される機会がありません。やはり、これもチャリティならではのプログラムといえるでしょう!

今日の演奏会は通常の演奏会と同じサイズで演奏しますので、20:40−20:50あたりには終了します。お帰りの頃には寒くなっていると思いますので、暖かくしてお出かけ下さい。


2013年11月29日金曜日

今日は、金曜日で、明日のチャリティ バロック コンサート for伊豆大島 の最後のリハを行いました。

4人の演奏者も、楽しみながらの練習を重ねまして、明日に備えてきました。

楽しみながらという言い方は、チャリティには似合わないかもしれません。が、演奏者がのって演奏しないと、お客様も楽しめないと思いますので、今から作品を身近なものとするような、親密なリハーサルを行いました!

明日、是非お出掛け下さいませ。明日11月30日(土)19:00開場、19:15開演です。
場所は、小田急小田原線 小田急相模原駅北口隣接 ラクアル・おださが4F 
おださが・プラザ 《多目的ルーム》です。

G.F.ヘンデル
明日のこの演奏会を インタネット・ラジオOTTAVA [con brio]で取りあげて頂きました。
http://ottava.jp/programs/conbrio.html  この中の11/27 放送分1:49:48あたりから流れてます。どうぞ、聞いてみて下さい。ここに書いてある事を、流してくれていました。

さて、昨日のブログでお顔を載せていなかった作曲家を載せましょう

まず、ヘンデル。彼は、J.S. バッハと同じ歳にドイツで生まれました。彼は、バッハが全く手をつけなかった分野、オペラにもその才能を発揮。イギリスに途中から帰化し、ジョージ:フリードリック・ハンデルと呼ばれました。


最後はコレッリです。彼はイタリアで活躍したヴァイオリン奏者、作曲家として活躍しました。昨日、説明しましたストラデッラに影響を受けて、コンチェルト・グロッソを形にしました。日本語では合奏協奏曲といいます。機会があったら聞いてみて下さい。今回は彼の業績の一つでもあるヴァイオリン・ソナタの中から、有名な「ラ・フォリア」を選びました。これは、当時流行したフォリアと言われる舞曲の和音進行をもとにして、変奏が繰り返される楽曲です。


そして、おまけのデザート、アンコールも用意いたしました。それは明日のお楽しみです!


2013年11月28日木曜日

今日は木曜日。チャリティ・コンサートは明後日です。皆様、どうぞおいで下さい。

さて、個々の作曲家について一言ずつ。

J.S. バッハ
バロック時代の一番有名な作曲家はJ.S.バッハでしょう。ただ、バッハというと、このヨハン・セバスチャン・バッハを指しますが、彼は代々音楽家の家系に生まれました。その為に彼の前にも後にも、バッハという作曲家の名前は見る事が出来ます。祖先と、息子達が有名です。彼が生きた時代では、バッハは最後は流行遅れの作曲家でもあって、今ならば「いけてない・・・」という感じでしょうか。彼よりも好まれたのはテレマンでした。流麗な旋律ラインや、聴きやすさで、大変好まれたようですね。




さて、ヘンデル、モーツァルト、コレッリは良く知られた作曲家ですので、今回登場する珍しい方々について一言。


ラモー、クープラン、ストラデッラです。
ラモー

まず、ラモーとクープランはフランスの作曲家です。このフランソワ・クープランはヴェルサイユ宮殿で華やかに夜な夜な集まりが行われていたというルイ14世が生きていた時代に、ラモーはその後のルイ15世統治時代に活躍しました。この頃のフランスはパリだけが栄えていて、後はすべて田舎という、徹底した中央集権国家。そのフランス宮廷で王宮の音楽家という称号を持ったこの2人は、それだけでも凄い作曲家であったのが分かります。F.クープランはとりわけ、クラヴサン(=チェンバロ)にその世界を広げ、ラモーはオペラに才能を発揮しました。



F.クープラン
今回はそのような2人の作品を取りあげてます。面白い事に(?!)ラモーのクラヴサン曲と、クープランの器楽曲・・・という、何故か逆説的な取りあげ方をしてますが、これはこれで面白い作品です!本当に。
特にクープランの作品は、近代フランスの奏者ポール・バズレール氏が、チェロとピアノ用に編曲したものを、チェロとチェンバロで演奏します。←チャリティ・コンサートならではのラインアップです!






さて、ストラデッラですが・・・彼はイタリア17世紀中頃の作曲家で、作曲手腕は凄かったのですけど、かなり奔放なひとだったようで、ボローニャで腕を磨いた後、 ローマに行ったけれどもカトリック教会のお金を使い込んだためヴェネツィアに逃げ、ほとぼりが冷めた頃、ローマに舞い戻るけれど、今度は女癖が悪く、追われて、再びヴェネツィアへ。そこで、ある貴族の愛人の音楽教師になり平静に暮らすかと思いきや、その方とも良い仲になってしまい、貴族の雇った暗殺者に追われるはめに。(自業自得ともいうけれど)
まんまとジェノバへ逃げ果せたものの、懲りずに女遊びをはじめた所、追って来た暗殺者達に取り押さえられ、刺し殺されてしまったという、なんともな方でした。
A.ストラデッラ


とはいえ、彼は、コレッリに影響を与えた素晴らしい作曲家です。また、今回歌われる「憐れみを、主よ」という作品は、教会ソナタの中に、おさめられている絶品な曲です。

明日は、何を書きましょうかね。
つづく

2013年11月27日水曜日

今日は水曜日です。今週末がチャリティ・バロック・コンサートです。

出演者一同、スタッフ一同、色々準備を重ねています。
 さて、コンサートの題名にもなっているバロックとは、なんでしょう。
少しだけここで簡単に触れてみましょう。

バロックはもともと、綺麗な丸でない真珠の事を指しました。つまり「歪んだ真珠」。
バロックという時代に突入する前は、ルネサンス時代で、その時代は均整を重んじたものでした。それを打ち破って、様々な試みを音楽に盛り込んで登場したのがバロック音楽です。それまで、半音階の動きはダメ、急な音の飛びはダメ、変な和音はダメ・・・・等といわれていたものを、色々盛り込んで作られた音楽です。

ですから、バロック音楽は、ごつごつとした音楽です。時代でいえば17世紀18世紀ニ作られました。その後に登場するのが、モーツァルト等による古典派といわれるものです。
バロック時代は150年以上かけて様々な形をまとって作られて来た音楽ですので、一口にバロックと言ってもいろんな曲が残されています。有名なJ.S.バッハは、その中頃に生まれ、亡くなった6年後にモーツァルトは生まれています。ですので、バッハより前に本当にたくさんの素敵な作曲家がいたんです。

バロックの話はここまでにして
後半のプログラムを書きましょう
休憩の後
6. ラモー:アルマンド、鳥のさえずり、タンブーラン(チェンバロ・ソロ)
7. F. クープラン(ポール・バズレール編):演奏会用の5つの小品より
    プレリュード、悪魔のアリア
8.A.ストラデッラ:教会のアリアより「憐れみを、主よ」
9. コレッリ:ラ・フォリア

次は、 作曲家に少しお話を向けましょう。

つづく


2013年11月24日日曜日

伊豆大島で起こりました今回の災害でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 

伊豆大島土石流災害義援金の為のチャリティ・バロック・コンサートまで1週間をきりました。徐々に予約が多く集まり始めて嬉しい限りです。



今日は、ここで当日演奏される楽器について等、少しずつ解説を載せていこうと思います。
まず今回登場するのは、ヴァイオリン、チェロの弦楽器と、弦をはじいて音を出す鍵盤楽器チェンバロ、そして、メゾソプラノの歌の方という4名です。
全員、小田急線沿線の会場にも近隣に住んでいる音楽家達です。
特にチェンバロはバロック時代に愛された楽器という事もあり、バロック時代の音楽を集めて演奏いたします。

演奏曲目全部が決定してますので、お知らせいたしましょう。
1. J.S.バッハ:G線上のアリア(ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ)
2. ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ 作品1-40  イ長調(ヴァイオリン、チェンバロ)
3. J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア (声楽、チェンバロ)
4. ヘンデル:オンブラ マイ フ( 声楽、ヴァイオリン、チェロ、チェンバロ)
5. A.モーツァルト:ヴァイオリンとチェロとチェンバロの為のトリオ・ソナタ ハ長調

これが演奏会の前半です

つづく

2013年11月20日水曜日

今回の災害でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

今日、新聞社より取材のお申し出がありました事もあって、大島町役場やボランティアセンターの様子をお聞きしました。
大島町役場義援金担当の方のお話では、義援金は第1期を閉めて、21日から必要な所に分配されるそうです。その後は、集まった義援金をまた、どこかで区切って分配していく・・・そういう方法をとるそうです。ですので30日の演奏会の収益金はこの第2期に入ると思います。

またボランティア・センターでは、とりあえず島外からのボランティア参加に関して、以下の事が発表されています。ボランティアを考えてる方はご注意下さい。

 『11月18日以降、本日まで現地の状況確認をしたところ、土砂出し、ガレキ撤去など多人数を要するニーズは収束傾向にあるため、11月25日(月)より島外の個人ボランティアの受付を見合わせさせていただきます。 』
詳しくはこちらをご覧下さい。http://oshima.vc/archives/537

 チャリティ・コンサートは
11月30日(土)19:00開場 19:15開演
小田急線 小田急相模原駅北口 隣接ビル ラクアル・おださが 4F

で行われます。皆様、お誘い合わせの上、おいで頂けましたら幸いです。




2013年11月16日土曜日

伊豆大島の土石流災害、ちょうど1ヶ月を迎えました

10月16日に伊豆大島を襲った台風26号による災害。ようやく1ヶ月が経ちましたが、連日、島の皆さんはボランティアの方々に助けられながら島の復興へ、ご自分の生活の復興へ向け、活動をしています。そのような状況を関連のブログや、町役場の報告を読みながら、いつも自分の出来る事を思い浮かべます。

一人の力は微々たるものだけれど、少しでも復興の足しになるように、このチャリティコンサートへお客様を集める事、これが、今の実行委員のやあるべき事なのでしょう。

がんばるぞー

という事で、皆様、どうぞ会場に足をお運び下さいませ。

11月30日(土)19:15開演です。小田急線小田急相模原駅横でお待ちしています!!!



2013年11月13日水曜日

詳細が決まりました。以下お知らせいたします。
是非、皆様足をお運び下さい




チャリティ・バロック・コンサート  for  伊豆大島

この演奏会は、台風26号によっておこった土石流災害で大きな被害を受けた伊豆大島の復興支援の為に開催いたします。小田急相模原近く住人の呼びかけにより集まった音楽家と運営スタッフメンバーにより、すべてボランティア運営され、収益金はすべて大島町役場へ送られます。

日時:2013年11月30日(土) 

   19:00開場  19:15開演



場所:ラクアル・オダサガ4F
   『おださプラザ 多目的ルーム』
小田急小田原線小田急相模原駅北口隣接


日時:2013年11月30日(土) 19:00開場  19:15開演
入場券:1000円(チケットレス)定員130名
*当日受付でお支払い下さい。



主催:チャリティ実行委員会
問合せ・申込   mail  ooshima.charity@gmail.com    
ブログ http://concert-ooshima.blogspot.jp/   電話03-3530-7280



<予定演奏曲目>
J.S.バッハ:G線上のアリア
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
ラモー:アルマンド、鳥のさえずり、タンブーラン
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ Op.1-14  イ長調
コレッリ:ラ・フォリア


<出演>
高梨令子 TAKANASHI Reiko(声楽/メゾソプラノ)
武蔵野音楽大学卒業。古屋豊氏、吉池道子氏に師事。マタイ受難曲口語訳版ソリスト、サロンコンサート等に出演。現在、コーラス、ソロの声楽指導をしつつ、宗教曲、近現代曲などを中心に演奏活動を行う。


片野可八子 KATANO Kayako(ヴァイオリン)
東京芸術大学卒業。在学中、コンクール、オーディションに入賞し、サントリーホールなど、全国各地でリサイタル、オーケストラとの共演を行う。神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京芸術大学管弦楽研究部非常勤講師を経て現在フリー。ソリスト、室内楽奏者、オーケストラ奏者として演奏活動を行う。


三戸明美  SANNOHE  Akemi(チェロ)
在学中より、新星日本交響楽団の団員として活躍。
現在はフリーのチェロ奏者として、室内楽、オーケストラ等で活躍。
相模原音楽家連盟の会員として、様々なコンサートに出演。
2006年より、相模原ジュニアオーケストラの講師を勤め、子供達の指導にあたっている。


加久間朋子  KAKUMA  Tomoko(チェンバロ)
洗足学園大学音楽学部卒業。古楽研究会Origo et Practica にてチェンバロ奏法、通奏低音奏法を故鍋島元子に師事。ミラノ音楽院にてE.ファディーニのマスタークラスを修了。5人のユニット「アンサンブル音楽三昧」CD”バッハ”サライ大賞受賞。チェンバロ・デュオ〈レ・キャトルマン〉メンバー、古楽研究会代表、日本チェンバロ協会運営委員。








2013年11月12日火曜日

義援金の送り先はこちらです
http://www.town.oshima.tokyo.jp/information/20131021.html

facebookをやっている方は、こちらにアクセスするとボランティア活動の報告や、大島の現状が見えます。今日の報告は以下でした。https://www.facebook.com/oshima.saigaivc
 ボランティア活動では主に写真のような屋内や床下の泥だし、庭の泥だしを行っていま す。まだまだ泥だしが必要なお宅があり、多くの人の手が必要な状況です。
 これからもご協力よろしくお願いします。



 お問い合わせは、このコメント欄か、専用のメルアドまでお気軽にどうぞ。電話でも随時うけますが、なるべく昼間にお願いします。
お問い合わせ電話番号⇨03-3530-7280 (会場には電話しないようにお願いします)
席数は130席ですが、満席の場合でも、演奏会の趣旨もあるので、立ち見でよろしければ、お聴き頂く事も出来ます。先に予約された方には席の確保はいたします。可動式の椅子ですので、車椅子の方も問題なく場所を確保出来ます!

このチャリティ・バロック・コンサートは経費節減も兼ねて、チケットは作りません。ご予約のお申し込み頂きましたら、 当日お名前を言って頂いて、受付でお支払いして頂きます。このブログのコメント欄からの申込もお受けいたします。
また、専用のメルアドからでもお申込頂けます。 ooshima.charity@gmail.com  
電話の受付はこちらです。 Tel 03-3530-7280 (会場への電話はご遠慮下さい)




2013年11月6日水曜日

チャリティ コンサートのお知らせ

2013.11.30(土)小田急小田原線 小田急相模原駅北口隣接のラクアル・オダサガ4F「おださがプラザ 多目的ルーム」にて 、伊豆大島土石流災害への義援金目的の演奏会を行います。

色々決まり次第アップしますが、皆様の気持ちを大島に届けませんか。

収益金はすべて大島町役場義援金口座へ送金いたします。


被害の様子(撮影:H氏)